佐賀市佐野常民記念館“儒家三代~古賀精里・穀堂・侗庵・謹一郎~”

古賀精里(こがせいり)は、一説には現在の佐賀市川副町西古賀の出身ともいわれ、儒学を学び佐賀藩八代藩主鍋島治茂(なべしまはるしげ)の側近として藩校弘道館の設立に関わり、また、幕府に招かれて昌平坂学問所(しょうへいざかがくもんじょ)の教授としても活躍し、柴野栗山(しばのりつざん)、尾藤二洲(びとうにしゅう)とならび「寛政の三博士」と称されています。

 精里の長男である穀堂(こくどう)も親子二代にわたって藩校弘道館教授をつとめ、特に佐賀藩主鍋島直正(なべしまなおまさ)の師として学問のみならず、藩政改革の指針を示しました。
 穀堂の弟侗庵(とうあん)は、昌平坂学問所で教授をつとめ、若き頃の佐野常民もその門をたたいていますが、ロシアに対する海防の必要性を説いています。

 侗庵の子謹一郎(きんいちろう)も祖父精里、父侗庵と三代にわたり昌平坂学問所に勤める傍ら、1853(嘉永6)年ロシア使節プチャーチンが長崎に来航した際、川路聖謨(かわじとしあきら)とともに交渉にあたり、日露和親条約締結など幕府の外交面や勝麟太郎とともに洋学所(ようがくしょ)を設置するなど手腕を発揮します。

 企画展では、現在、残る書幅を中心に、古賀精里をはじめ、穀堂、侗庵、謹一郎という、佐賀が生んだ儒家古賀氏三代の系譜をとりあげ、佐野常民や佐賀藩をはじめ、後世の日本に対して残した功績を御紹介します。

期間

2014年2月22日~2014年3月23日

開催時間

9:00~17:00
休館日/毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)

場所

佐賀市佐野常民記念館(佐賀市川副町大字早津江津446-1)

お問い合わせ

佐賀市佐野常民記念館 ☎0952-34-9455

観覧料

大人300円
子ども(小・中・高校)100円
(常設展示観覧を含む)

佐野常民記念館ホームページ

http://www.saganet.ne.jp/tunetami/

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