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今回のえびす顔


  • 佐賀県フィルムコミッション江島宏さん
    • 目指せ!日本のハリウッド
    • 第32回の「えびす顔」は、佐賀県フィルムコミッションの江島 宏(えじま ひろし)さんに、ロケでの苦労話や映画スタッフの方が感じた佐賀の雰囲気などについてのお話を伺いました。ぜひご覧ください。



  • 佐賀県フィルムコミッションとは?

    佐賀県フィルムコミッションでは、映画、ドラマをはじめ、CMやプロモーションビデオやWeb動画などの映像コンテンツのロケ誘致をおこなっております。そして、映画のロケ誘致を通じて、佐賀の魅力を全国に発信しています。
    昨年は、『ソフトボーイ』と『悪人』という2本の映画が撮影がされ、今年公開されます。佐賀が原作の舞台となる作品が、1年間に2本も映画化されるのは、今回がはじめてですね。
  • 映画『ソフトボーイ』について

    ソフトボーイは昨年のシルバーウィークを挟んで、10日間撮影が行われていました。6月19日から公開され、佐賀県内では現在も上映中です。県内では非常に盛り上がり、認知度もあがりました。
    中には、「興行収入ランキングに入ってこないね」という声もありますが、上映された映画館の数が50館くらいと少ないので、大規模上映されている映画と比べるのはさすがに難しいですね。それでも、観た方の評判は非常に高く、Yahoo等のレビューでは、今でも高い点数をいただいております。
    佐賀ではリピーターの方も多く「2回みた!3回みたよ!!」っていう声もたくさんいただきました。『がばいばあちゃん』のような大旋風を巻き起こすのは、非常に難しいですが、満足度が高い映画として、十分な盛り上がりを見せてくれたと思います。
  • 撮影スタッフの皆さんの佐賀に対する印象はどうでしたか?

    ソフトボーイは比較的若いチームだったので、スタッフもキャストも若者が多かったので、印象的には “何もないところ”って思われているんだろうなと思っていました。でも以外に、東京で生活をされているスタッフやキャストの方と話をしてみると、食べ物もおいしいし、ゆっくり時間が流れていて落ち着く、「住むならこういうところだな~」という話をされていました。
  • 映画『悪人』について

    『悪人』は、佐賀・福岡・長崎と3県が舞台となっている映画で、佐賀市での撮影も行われました。佐賀市での撮影では、たくさんの方々のご協力をいただき撮影をすることができました。
    『悪人』は、撮影規模も大きく、スタッフも有名な方がたくさん来られました。佐賀には、妻夫木さんと、深津さんのメインキャスト2人も来られ、お二人とも九州ご出身ということで、言葉についてはそんなに驚きがなかったみたいですが、セリフは難しいと言われていました。
    妻夫木さんは、「佐賀だいぶ変わりましたね」と言われていましたので、佐賀には何回か来られたことがあるみたいですね。撮影の合間には、鳥栖のおじいちゃんの家にも行かれたみたいです。深津さんは佐賀に来られたのは、初めてみたいで、空港から佐賀市内へと続く佐賀平野の景色にビックリされていましたね。
  • 撮影の裏話なんかありますか?

    『悪人』の撮影の合間に、妻夫木さんは逃亡者の役でしたので、撮影が進むとともに減量されていました。実は、佐賀市内をジョギングされていたんですよ。長いときには、大和インター近くまで走られていたので、実はすれ違っている人もいるかもしれませんね(笑)。
    深津さんは事前に役づくりのために、ひとりで佐賀に来られました。私がアテンドして原作の舞台や、ロケ地を回りました。三瀬峠に行ったときも、原作では殺人現場ということで、何もないようなところというイメージをもたれていたみたいですが、実際の三瀬村にはいろんなお店があり、驚かれていました。深津さんは食べることが大好きということで、非常に興味をもたれていました。道中、三瀬の「やまぼうし」でブルーベリーパフェを食べたり、大和の「白玉饅頭」などを購入されていましたね。
  • 何か心がけていることはありますか?

    撮影は限られた日数で行わなければならないので、大変です。もちろん時間もないので、ロケ地をどれだけコンパクトにまとめられるか!ということが課題になってきます。それに宿泊先の確保ですね。大きな撮影隊になりますと100人近い人数になってしまいますからね。ロケ地と宿泊地の往復がスムーズに行うことも、大切です!
    また、現場には行くのは一番先、現場を出るのは一番最後!誰よりも長く現場にいます。もちろん映画の撮影には、地元の方の協力がかかせません。地元の方から、土地や建物を借りていますので、スタッフへの指導をしたり、私たちが清掃をしたりします。やはり、地元の方・スタッフ共に、気持ちよく撮影していただきたいという思いがあります。
  • 特に思い出に残っていることは?

    撮影で諸富警察署前の国道を5分止めたことですかね。これはほんとにすごいことです。スタッフの方も言われていましたが、佐賀だからできたと言われました。警察の方も協力していただいたので、できたのだと思います。警察の協力体制は、ニューヨーク市警に匹敵するかもしれませんね。
    他にも大変な撮影がたくさんあり、撮影が遅くなることもよくありました。長引けば長引くほど、睡眠時間もなくなりとても眠たい日々でしたね。でも、その時は大変でしたが、振り返ってみると、なんかあの眠たさが恋しい感じがします。その場に自分が居れたことが幸せなんだったんだと思います。
  • 苦労されたところは?

    大変なのは、ロケ弁の手配ですね。私たちも一番気を使うところです。『悪人』は冬の屋外ロケということで、“暖かさ”に気をつけました。冷たい弁当ではなく、暖かい弁当を食べていただきたいという思いがありましたが、食事時間が決まったものではなく、移動車の中だったり、撮影が遅くなれば、深夜になることもありました。予定はあってないようなもので、難しかったですね。
    その中でも“佐賀の色”も出していきたいと考え、佐賀市ご当地グルメ『シシリアンライス』弁当も出しました。これは、大変人気がありましたね。他には、妻夫木さん専用の炭水化物抜きの減量弁当もありましたよ。全体的に佐賀のロケ弁は好評でした。
  • 古湯映画祭との関わりは?

    今年の、古湯映画祭での『悪人』の上映が決定いたしました。カナダのモントリオール世界映画祭に招待出品されるんですが、この映画祭で上映されるフィルムは、日本映画なので“英語の字幕”がついているんです。今回、古湯映画祭で上映される映像は、その出品される“英語の字幕”付の本物のフィルムなんですよ。これは、古湯映画祭かモントリオール国際映画祭でしか観ることができない貴重なものです。
    また、映画祭には、李監督も来られます。李監督の妥協しない作品作りにはほんとに感激しました。古湯映画祭では、シンポジウムにも参加されますし、いろんな話が聞けると思います。私個人としても楽しみです。
  • 今後の佐賀県を舞台とした映画の可能性とは?

    佐賀を舞台にした作品ということで『望郷の道』の映画化への期待は非常に高いです。私も、いろんなプロディューサーさんに会うたびにお話をしますが、作品としては“間違いない!“と言われています。しかし、やるんだったらセットも多く、かなりの手間と予算がかかるそうです。台湾での撮影もありますし、時代的なものがありますので、現代の街並みでは撮影できないものもたくさんあります。東京のスタジオで撮影を行ったり、佐賀市富士町の古湯での撮影もあると思いますが、現代物を隠したり、CGを使ったりと大変な撮影になってくると思われます。
    また、非常に評価の高い原作なので、プロデューサーとしても、作品に泥を塗るような中途半端な作品づくりができないというところもあり、なかなか手を出しにくいという話もよく聞きます。それでも、作品自体を地道にプロデューサーに売り込んでいき、認知度を上げていくことが大切だと思います。
  • 今後の目標を教えて下さい

    『悪人』クラスの映画を、毎年佐賀に呼べたらいいですね。そこを目標としてやっていきたいですが、原作の舞台が佐賀で、佐賀でロケというのは、企画としてもなかなか難しいと思います。それでも、一つの映画やドラマの1シーン、2シーンでもいいので、佐賀に引っ張ってこれたらいいなと思います。これからも、企画話があるたびに、貪欲に食いついていくつもりです。
  • 最後にえびす顔でPRををお願いします。

    地産地消じゃないですが、まずは県内の人に県産ムービーを愛してもらいたい。そこから全国へ広がっていけばいいなと思っています。そして、全国の皆さんに、映画を通して、佐賀ってこういうところなんだ!というのを伝えていきたいです。
    また、佐賀のPRとともに、ロケ地佐賀の街がもっと元気になればいいなと思っています。街や店に芸能人が来た!という話題話で、佐賀の人が盛り上がってもらえるだけでも、映画を誘致したかいがあると思っています。これからも県産ムービーをたくさん発信していけるように、頑張っていきたいです。
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