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今回のえびす顔


  • 鶴屋菓子舗14代目堤光昌さん
    • 伝統的な御菓子を守っていくのが私達の仕事です
    • 第21回の「えびす顔」は、西魚町で菓子製造業をされています堤光昌さんにお話を伺いました。ぜひご覧ください。



  • 鶴屋の歴史を教えてください。

    創業は1639年で、今年370周年を迎えました。
    私で14代目になります。370年の歴史の中では大変な時期もあったみたいです。
    白山にあったということですが、200年前くらい前に与賀神社の参道である今の場所に移ってきたようです。当時から与賀神社もかなり賑わっていたみたいですね。長い年月によりだいぶ建物も古くなり、20年くらい前に改装を行いましたが、昔からの柱や梁はそのまま使っています。
  • どのような商品を製造されていますか?

    様々な種類のお菓子をつくっておりますが、「丸房露」「カステラ」「最中」は昔から作っております。
  • 商品に対するこだわりを教えて下さい。

    特別な材料を使っているわけではなく、身近な材料を使ってつくっています。
    素朴な味であり、どこか懐かしさを感じことのできる商品でありたいですね。またできるだけ国産の材料を使い、豆類はすべて国産にこだわっています。
  • 今回の「肥前ケシアド」の誕生について

    鶴屋に代々伝わる「鶴屋文書」を今から30年くらい前に祖父から父を通して預かりました。
    明治のはじめくらいまでは読むことができたみたいですが、言葉も変わってきてしまい、それ以降は100年くらいそのまま眠っていたようです。そして約20年くらい前に教育委員会に相談してみて、大園隆二郎先生、江後迪子先生の協力により長い年月をかけて6年くらい前に解読致しました。せっかく解読できたのだから作ってみようということで4年前くらいから復刻版の製作を始めました。
    文書の中に書かれた「けし跡」「けし香」が「肥前ケシアド」のことなのですが、これを選んだ理由として、「どこも作っていないこと」「現在もポルトガルで素朴なお菓子として食べられていること」「マルボーロやカステラは残っているのになぜ消えてしまったか気になるところ」があります。また、制作にあたってタルト生地やパイ生地を同じ形で薄く焼くことがなかなか難しかったこともあり、何度も挫折しかけました。でもここ1年くらいで周りを包み込むように作り方を変えたところうまくいきました。
    文書に記載されている材料では現代人の口には合わないと思いましたので、ポルトガルと同様にチーズやシナモンを使ってみました。チーズが今の若者にウケるかな!と思って近くの高校生に試作品を食べてもらったんですがチーズ+シナモンという組み合わせが評判悪かったんですよ(笑) それから何度も試作を繰り返し、チーズの種類を変え、シナモンも香りを抑えるようにして今の「肥前ケシアド」が完成いたしました。
  • 完成したときのご感想は

    やっと長かった宿題が終わったな~という感じでした。でもスタートしたばっかりなのでこれからじっくり育てて、永く愛される商品にしていきたいと思います。
    また、完成した「肥前ケシアド」をポルトガルの大使館へお送りしました。するとお礼の手紙が来て「ポルトガルのケイジャーダにもたいへんよく似ていて、おいしかったです。」という内容がかかれており大変感動しました。
  • シュガーロードについて

    やはりポルトガルやオランダや中国の方々より伝わったお菓子というのが日本のお菓子のルーツとなってると思いますし、中国などには日本の昔のお菓子が残っていたりもするようです。
    佐賀はお菓子を造る職人を育てるという環境に恵まれていたんだと思います。
  • 今後の目標はなんですか?

    前回の菓子博覧会に行った時に文書の中にあったお菓子を発見しましたし、「鶴屋文書」の中にも今は作られていないお菓子があります。そういった眠っているお菓子をぜひつくってみたいと思いますね。昔からある材料は今も使えるけどやはりおいしくないとダメですけどね(笑)
    佐賀のお菓子としてだけではなく日本のお菓子として伝統的なお菓子を守っていくのが私たちの仕事だと思っています。伝統を大事にしながら時代にあった味の両立ができるように努力していきます。
  • 佐賀市の観光について思うことは?

    あまり手をくわえない観光のほうがいいかもしれませんね。
    でも、佐賀城の天守閣も見てみたいですね(笑)鶴屋文書の中でもお城とのやりとりが行われています。当時の賑わっていた佐賀城下の様子を見てみたいなと思います。
  • 最後にえびす顔で PRををお願いします。

    これからもいろんな方に手作りの良さを伝えていきたいですね。
    これまでの370年の歴史を絶やさぬようにまずは400年を目指してやっていきたいです。
    息子も御菓子屋を継ぎたい決心がついたみたいで、京都で修行を行ってます。
    これからも様々な事にチャレンジしていきたいです。
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