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今回のえびす顔


  • 佐賀錦振興協議会会長吉田定子さん
    • 家にいる時はほとんど毎日織ってますよ!
    • 第14回の「えびす顔」は、2月21日から始まった佐賀城下ひなまつりにおけるメインのひとつ「佐賀錦のひなまつり」を主催されている佐賀錦振興協議会の吉田定子(よしだ さだこ)会長にお話を伺いました。長い歴史を誇る佐賀の伝統文化、手織り佐賀錦への熱い気持ちやこれまでの思い出を交えながら楽しく語っていただきました。ぜひご覧ください。



  • ご出身は?

    はい。私は生まれも育ちもずっと佐賀市です。
  • まずは、佐賀錦のことについて簡単に教えてください。

    佐賀錦というのは佐賀に伝わる伝統手織り工芸のことで、江戸末期に肥前鹿島藩鍋島家で創案作成されまして、その女性たちの苦心による創作だといわれています。当時は鹿島錦と呼ばれていましたが、明治43年にロンドンで開かれた日英大博覧会で「佐賀錦」として紹介され、称賛を受けたことをきっかけとして広まっていったと言われています。
    佐賀錦は、特に経糸(たていと)に金・銀・漆を貼った特製の和紙を使い、緯糸(よこいと)に絹を使っているところが一番の特徴と言えます。手作業で緻密な技術がいるので、一日に数センチしか織ることができません。
  • では、吉田会長と佐賀錦との出会いについて教えてください。

    始めたのは1968年。今年でちょうど40年になりますね。教室に友人と一緒に通い始めたのがきっかけ。下の子供が幼稚園に行くようになったから、手が離れるので何か習い事をしたいと思っていました。それで、あまり人がしてないような事をしたいと思って習い始めました。
  • 始められた頃の感想は?

    そりゃもう面白かったですねぇ。若かったし、時間の経つのがわからないくらいでした。モノづくりの良いとこは最終的に作品になるから嬉しいじゃなかですか。没頭できるのがいいですよね。昔からモノづくりが好きでしたし。誰も上手とは言ってくれませんでしたが・・・(笑)。
    ただ、先生からは初心者の頃の作品は後から取り返したくなるぐらい下手だから、あんまり人にやったらダメって良く言われてましたが、「そがんことはなかろう!」って思ってました。でも、最近「よくあんな作品を人にあげたな」って思うようになってきました(笑)。
  • すぐに上達できましたか?

    いえいえ。習い始めてから展覧会に出品するようになるまでに10年かかりました。1978年の佐賀県展が最初でしたから。九州山口エリアの西部工芸展にも出品するようにもなって、毎年ではないですけど展覧会に向けて毎日コツコツと作品を織ってましたね。実は、展覧会に出すには既定の模様は使えないんです。オリジナルの模様じゃないとダメ。だから、模様や色を決めて、デザイン画を自分で作って試し織りをするんですね。この試し織りの回数が多かったですね(笑)。
    何度も試し織りをして、ようやく本番となるんです。とにかく緻密な作業ということですね。今でも、家にいる時はほとんど毎日織ってます。やっぱり続けることが大事なことだと思います。
  • 佐賀錦に携わってこられた中で、思い出に残るエピソードはありますか?

    はい。実は、天皇皇后両陛下の前で実演をしたことです。「どれぐらい続けてらっしゃいますか?」とか「これは何になるのですか?」という質問だったり、「大事な伝統工芸ですから、どうぞお続けくださいませ。」というお言葉をいただきました。平成18年の全国豊かな海づくり大会が開催された際に佐賀に行幸された時でした。これが一番の思い出ですね。
  • では、会長を務められています「佐賀錦振興協議会」について教えてください。

    協議会は平成5年に発足しました。ちょうど15年になりますね。初年度の会員は70名ぐらいでしたが、現在は約160名にもなりました。
    教室は、佐賀市歴史民俗館「旧福田家」を拠点として、火曜から土曜まで、曜日毎に先生方がそれぞれの生徒さんを教えています。平成8年に佐賀市の支援を受けて「後継者育成事業」を始めました。毎年約20名の受講者を募集して、5月頃から初心者講習会を重ねながら後継者育成を行ってます。それをきっかけに生徒さんが増えました。
    他には、伝統工芸の先進地視察とか、「ひなのくに九州」PRの際には九州国立博物館などで実演を行ったりして活動しています。
  • 佐賀錦が抱える伝統工芸ならではの課題などはありますか?

    やはり、佐賀錦は佐賀で生まれた大切な伝統工芸ですから、佐賀錦を継続して発展させていくこと、それと、後継者を育てることだと思います。何事も継続することが一番大事な事だと思います。
  • 現在、開催中の「佐賀城下ひなまつり」との関わりについて教えてください。

    佐賀城下ひなまつりは今年で9回目ですが、当初は協議会の一部の教室で雛人形作りをされていただけでした。協議会全体としての取組みは2回目からだったと思います。皆で作ってみようとなりました。それで、実際に製作して展示してみると「佐賀錦のおひなさまが欲しい!」と、たくさんの方々に言っていただけるようになったんで、ここまで続いているんだと思います。そして、数年前でしたが、メイン展示としてここに飾ってます「七段飾りのおひなさま」を13、4名ぐらいで手分けして作りました。
  • ひなまつりにおけるお客様の反応はいかがですか?

    ありがたいことですが、全国のお客様から「きらびやかで、上品で、本当に綺麗ですね。」と褒めていただいています。昔の方にとって雛人形というのは高価で、一家に女の子がたくさんいても、当然一人一人には買ってあげられませんから、長女の分の1つしかないでしょ。だから、自分だけのおひなさま、つまり「Myおひなさま」が欲しい!という年配の方やお孫さんにぜひ、とおっしゃる方が多いようです。そして、買われて本当に良かった、と大変喜んでいただいている姿を見ると嬉しいですね。幾つになっても「おひなさま」というのは小さい頃の夢がよみがえってくるものです。ですから、お客様との接点も楽しみの一つになってます。おひなさまを見ていると、自然と優しい気持ちになったり、心が豊かになりますから、お互い触れ合っていいものを感じますよね。特に今の世の中はギスギスしてますしね・・・。
  • 最後にえびす顔でPRををお願いします。

    何と言いましても、多くの皆様に「佐賀城下ひなまつり」を見に来ていただくことが一番ですね。3月31日(火)まで休まず展示しております。佐賀でしか見ることができない佐賀ならではの優雅なおひなまつりですから、皆様、ぜひ一度お越しください。心よりお待ちしております。ありがとうございました
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